Experience the CMOS Annealing Machine

このサービスについて

NEDOプロジェクトについて

NEDO「高効率・高速処理を可能とするAI チップ・次世代コンピューティングの技術開発事業/研究開発項目③高度なIoT社会を実現する横断的技術開発」の委託プロジェクト「組合せ最適化処理に向けた革新的アニーリングマシンの研究開発」では、IoT(Internet of Things)社会において今後益々重要となる組合せ最適化問題を、従来の1000倍以上の高エネルギー効率で処理する「アニーリングマシン(イジングモデル型デバイス)」の基盤技術の研究開発にあたり、日立製作所は大規模CMOSアニーリングマシンの研究開発を担当しました。

このプロジェクトは、「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発/次世代コンピューティング技術の開発/量子計算及びイジング計算システムの総合型研究開発」プロジェクト項目のうち、「実施項目1:共通ソフトウェア基盤の研究開発」にて引き続き研究開発を進めており、さらなる研究結果の成果普及を推進します。

アニーリングマシンは、これまでのコンピュータでは超えられない複雑な最適化計算を、画期的な手法によって処理できるコンピュータです。アニーリングマシンが実用化レベルで実現することにより、IoT社会は大きく前進しSDG'sの達成にも大きく貢献することができるでしょう。

Annealing Cloud Webの目的

Annealing Cloud Webは、前述のNEDOプロジェクトの成果普及に向けたクラウドサービスとして2018年に開設されました。

本クラウドサービスは、CMOSアニーリングマシンを幅広い方々に実際に体験して頂くことを目的として無料公開しています。これにより、(1)アニーリングマシンのユーザ層の拡大、(2)ソフトウェアなど関連周辺技術開発の加速、(3)アニーリングマシンのさらなる性能向上を目指します。

特に、ユーザ層の拡大に関しては、本クラウドサービスの利用を通じ、ユーザコミュニティの形成、強力なユーザ間連携が生まれることを期待しています。 また本クラウドサービスを実際に利用し、ソフトウェアに組み込む取り組みを体験していただくことで、ソフトウェア開発を進め、かつ、アニーリングマシンに向けたソフトウェア技術者の育成を目指します。

現在、渋滞解消や、物流倉庫での自動ピッキング、金融工学などへのアニーリングマシンの適用実験が進められています。現実的にアニーリングマシンを適用して課題を解決するには、多くの人に使っていただくことが必要です。そのために本クラウドサービスでは、1人でも多くの人にアニーリングマシン動かす楽しさを感じていただき、興味を持って頂きたいと考えています。

アニーリングマシンや量子計算機というような言葉を目にする機会は増えましたが、その計算原理を理解したり、身の回りの課題に応用しようとしても、少し込み入った数学的な考察が必要になるため、専門以外の方にとっては高いハードルに感じられるかもしれません。

本クラウドサービスでは、興味をもって訪れてくれた皆さんに、知識のハードルを下げることをめざして、よりわかりやすい解説の充実を心がけました。また、前提知識が十分に理解できたら、次の段階としてWeb APIやイジングエディタを使ってすぐに実験的、もしくは実践的に利用頂けます。さあ、Annealing Cloud Webで、最適化処理の扉を開いてみましょう。

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